マルチプロジェクトマネジメントでのクリティカルチェーンアプローチは、主要なリソースの能力の範囲内でプロジェクトの優先順位にしたがって、組織全体のプロジェクト処理能力を最大化することを目標にします。優先順位の高いプロジェクトに割り当てられている主要なリソースとの競合を避けられるよう、マルチプロジェクトのリストに新しいプロジェクトを導入するタイミングをはかります。このように、主要なリソースの制約に基づいてプロジェクトをずらすことを、プロジェクトの同期といいます。
CCPMでは、キーリソースのことをドラムリソースと呼びます。キーリソースが複数のプロジェクトで使用されている場合、ドラムリソースに基づいてプロジェクトをずらすことで、プロジェクトを同期させることができます。あるプロジェクトでドラムリソースが使用された後、別のプロジェクトでそのドラムリソースが使用されるまでのギャップを提供するために、プロジェクトにキャパシティバッファを挿入します。キャパシティバッファの計算方法は、プロジェクトバッファや合流バッファと同じですが、先行プロジェクトでドラムリソースが継続的に使用される期間全体に適用されます。キャパシティバッファは、後続プロジェクトでそのドラムリソースを使用する前の期間に配置されます。同期の結果、すべてのプロジェクトのタスクが移動されます。一方、平準化では、競合するタスクとその後続タスクだけが移動されます。
ただしプロジェクトの同期に十分な余裕を与えていない場合は、競合が発生する恐れがあります。この場合、日付を再設定し、プロジェクトを再度同期して、十分な時間差を与え、キャパシティバッファを適切に計算する必要があります。
HTML 5クライアントにログインします。
作業ワークスペースを開きます。
プロジェクトデータセレクターで複数のプロジェクトを選択します。
プロジェクト同期()ボタンをクリックします。
プロジェクト同期ダイアログボックスで追加 >>ボタンをクリックして、ドラムリソース(複数可)を追加します。
希望するオプションを選択します。
OKボタンをクリックします。
リソース競合を表示オプションをオンにし、リソース競合を確認します。