プロジェクトの同期()コマンドは、プロジェクトデータセレクターで複数のCCPMプロジェクトを選択した時にだけ表示されます。プロジェクトの同期コマンドをクリックすると、プロジェクトの同期ダイアログボックスが開き、複数のクリティカルチェーンプロジェクトの同期方法を指定することができます。
プロジェクトの同期ダイアログボックスでは、自動的に複数のクリティカルチェーンプロジェクトを同期し、同時にリソース競合を解消するオプションを指定します。
このコマンドを実行する前に、プロジェクトの重要度に合わせてプロジェクトの平準化優先度を正しく設定しておく必要があります。
次に、ドラムリソースを選択します。必要に応じて、複数のドラムリソースを指定することができます。Sciformaは、複数のプロジェクトで使用されるドラムリソースの制約を考慮してクリティカルチェーンプロジェクトを同期します。
必要に応じてキャパシティバッファの計算方法、ドラムリソースをプロジェクト間で交互配置、通常時に対する労働時間延長の割合などのオプションを指定できます。
利用可能リソース | プロジェクトのすべてのリソースを表示します。利用可能リソースをプロジェクト間の競合数が多いタスク順に表示するには、プロジェクト間で競合する順にリソースを並べ替えオプションをチェックします。ドラムリソースを選択し、追加をクリックしてドラムリソースリストに追加します。 |
分散の積和の平方根 | タスクの安全期間と期間の差の自乗の合計の平方根を計算します。 |
安全余裕の割合 | 各タスクに指定された安全期間と期間の差に指定されたパーセンテージを適用します。 |
期間の割合 | 各タスクに指定された期間にパーセンテージを適用します。適用する数値をボックスに入力します。 |
定数加算 | バッファに自動的に追加する時間を指定します。自動計算によって十分な安全余裕期間が取れない場合でも、少なくとも最小の安全余裕をバッファに持たせることができます。 |
数値の丸め | 挿入するバッファの期間をどの単位(分、時、日、週、月、四半期、年)で丸めるかを指定します。例えば、計算結果として3週間のキャパシティバッファが必要な場合、数値の丸めに月が指定されていれば、1ヶ月のキャパシティバッファが追加されます。 |
ドラムリソースをプロジェクト間で交互配置 | ドラムリソースを1つのプロジェクトで連続使用せずに、同期する複数のプロジェクトで順番に使用するよう設定します。 注:キャパシティバッファの計算方法に“分散の積和の平方根”を選択した後で、“ドラムリソースをプロジェクト間で交互配置”を選択すると、“キャパシティバッファの計算”方法は“安全余裕の割合”に変わり、“分散の積和の平方根”は利用できなくなります。ドラムリソースをプロジェクト間で交互配置で使用する内部計算は、“分散の積和の平方根”のような非線形計算とは両立できません。 |
労働時間を延長する | 競合解消の際に考慮すべきリソースの利用可能工数を変更することができます。スケジュールの安全性を考慮し、必要に応じて100%より上あるいは下の値を指定できます。 |
プロジェクトを同期する際、Sciformaは次の要因を考慮して同期を実行します。
各プロジェクトの平準化優先度
このダイアログボックスで設定したキャパシティバッファの要件。キャパシティバッファとは、ドラムリソースの異なるプロジェクトへの割り当ての間の期間です。キャパシティバッファは、最初のプロジェクトでのドラムリソースの使用延長に対する2番目のプロジェクトの保護期間となります。キャパシティ制約バッファ(CCB)とも呼ばれます。
同期する各プロジェクトの現在の開始日
(同期開始日フィールドで指定された)プロジェクト開始日の移動量
(同期最遅終了日フィールドで指定された)プロジェクト終了日の移動量