多くの人が、アジャイルは数年前から使われ出した新しいコンセプトだと思っています。実際は、アジャイルは1950年代に提唱され、発展したコンセプトです。人々が共同で作業する際は、各自のアプローチの差を考え、共通のグラウンドを探すことで、驚くようなことが起きる、という信念から生まれました。
2001年、著名なソフトウェアデベロッパーとコンサルタント17名が一堂に会し、この共同作業のやり方を現実化するための話し合いを行いました。そして、それぞれのアプローチを統合したアイデアをアジャイルと呼ぶことで合意しました。
この成果はアジャイルソフトウェア開発宣言という名前で文書化されました。
私たちは、ソフトウェア開発の実践あるいは実践を手助けをする活動を通じて、よりよい開発方法を見つけだそうとしている。この活動を通して、私たちは以下の価値に至った。
プロセスやツールよりも個人と対話を
包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを
契約交渉よりも顧客との協調を
計画に従うことよりも変化への対応を
すなわち、左記のことがらに価値があることを認めながらも、私たちは右記のことがらにより価値をおく。
アジャイルとはアプローチであり、さまざまな開発手法を包含する考え方です。教科書や指示リスト、証明書などではありません。
最も広く使われているアジャイル手法には、アジャイルスクラム手法、リーン&かんばんソフトウェア開発、エクストリームプログラミング(XP)、クリスタル、動的システム開発手法(DSDM)、ユーザー機能駆動開発(FDD)などがあります。
このテーマでは、スクラム開発手法を使ったプロジェクト管理方法を解説します。
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