コネクション

ビジネスマネジメントを考える際、企業内の多くのプロジェクトが相互関係を持っていることに気づきます。

次のユーザーケースが想定できます。

  • 共通の目標があり、同じプログラムに属している。

  • プロジェクトは、一連のステータス(つまり種類)を変更する間、特定のプロセスにしたがっている。

  • プロジェクトは階層的構造を持っており、サブプロジェクト(またはワークパッケージ)に分割される。

  • 相互関連のあるプロジェクトは、契約による共通の側面(成果物、財務など)を持っている。

  • プロジェクトに相互関連がある場合、互いのスケジュールに及ぼす影響は依存によって管理する。

Sciformaは、さまざまなプロジェクトシナリオを処理するのに必要なすべてのツールを提供します。

Sciformaには、次の3種類のコネクションがあります。

Connections_types.png
  1. ライフサイクルコネクション – ライフサイクルが共通のオブジェクト同士を(契約なしで)接続します。

    例えば、ビジネスケースがワークフロー完了時にプロジェクトになる場合です。

  2. 同種コネクション – 同じ種類のプロジェクト同士を接続します。

    例えば、プロジェクトAのタスクがプロジェクトBのタスクの開始の制約を受ける場合などです。この場合依存が作成されます。

  3. 階層コネクション – 同じ目的を持った異なる種類のプロジェクト間の構造と階層を定義することができます。

    例えば、同じプログラム内に製品とプロジェクトがあると、依存関係が作成されます。さらに契約を作成して、期間、成果物、予算をより細かく管理することができます。

設定

作成できるコネクションは、システム管理者がシステム設定ワークスペースのプロジェクト設定フォルダーのグローバルオプションタブのコネクションサブタブで定義したオプションによって異なります。

ライフサイクルコネクション

ライフサイクルコネクションは、ビジネスケースから製品プロジェクトを作成するなど、プロセスを通してコネクトされるさまざまなオブジェクトをリンクします。ナビゲーションが楽になり、関連する要素間を簡単に行き来できます。

例えば、コネクトされた2つのオブジェクトに同じスコアテンプレートを設定することができます。

Life_Cycle_Connections.png

矢印の方向は、ソースオブジェクトからターゲットオブジェクトへのコネクション方向を示します。N-Nは、N個のオブジェクトがN個のオブジェクトと関係する、多対多の関係を示します。

重要

コネクションは常に、ソースオブジェクトからターゲットオブジェクトに作成します。コネクションの編集/削除は、ソースレベルで行います。コネクションは、ターゲットレベルでは読み取り専用です。

コネクションの作成方法は、次の2つです。

  • ターゲットオブジェクトはソースオブジェクトから自動的に作成することができます。

  • ソースオブジェクトを既存のターゲットオブジェクトにコネクトすることもできます。

アイデア(ソースオブジェクト)は、次のオブジェクトにコネクトすることができます。

  • 1つあるいは複数のビジネスケース(ターゲットオブジェクト)

  • 1つあるいは複数の製品(ターゲットオブジェクト)

  • 1つあるいは複数のプロジェクト(ターゲットオブジェクト)

  • 1つあるいは複数のプログラム(ターゲットオブジェクト)

ビジネスケース(ソースオブジェクト)が企業の戦略目標に一致し、キャパシティにも問題がなければ、ビジネスケースは次のオブジェクトにコネクトすることができます。

  • 1つあるいは複数の製品(ターゲットオブジェクト)

  • 1つあるいは複数のプロジェクト(ターゲットオブジェクト)

同種コネクション

同種コネクションは、同じ種類のプロジェクト同士をリンクします。

この場合でもソースとターゲットの関係は維持されますので、コネクションはソースオブジェクトレベルでしか編集できません。このコネクションの目的は、関連する要素間を行ったり来たりすることで、概要の把握と追跡を簡単にすることです。

契約とは、期間、予算、成果物に関してソースオブジェクトのマネージャとそれにコネクトされたターゲットオブジェクトのマネージャが合意した条件です。

同種コネクションを設定できるのは、プロジェクト、製品、プログラム、ビジネスケースです。

階層コネクション

オブジェクト間に階層コネクションを作成し、同じ目的を持った異なる種類のプロジェクト間の構造と階層を定義することもできます。例えば、複数のプロジェクトと製品のあるプログラムを管理する場合などがこれに当たります。

階層コネクションでコネクトされたオブジェクト間には、必要に応じて契約を追加することができます。ナビゲーションが楽になり、関連する要素間を簡単に行き来できるだけでなく、契約のあるコネクションでは、成果物、変更、予算を管理することができます。

階層コネクションでは、次の処理が可能です。

  • 違う種類で共通点のあるプロジェクト同士をリンクする(契約なし)

  • マネージャ間で同じ要素(予算、成果物、期間)に合意したプロジェクト同士をリンクする(契約あり)

    注記

    契約を設定できるのは、階層コネクションだけです。

Sciformaの階層コネクションには、次の特長があります。

Hierarchical_Connections.png

矢印の方向は、ソースオブジェクトからターゲットオブジェクトへのコネクション方向を示します。N-Nは、N個のオブジェクトがN個のオブジェクトと関係する、多対多の関係を示します。1-Nは、1つのオブジェクトがN個のオブジェクトと関係する、一対多の関係を示します。

重要

コネクションは常に、ソースオブジェクトからターゲットオブジェクトに作成します。コネクションの編集/削除は、ソースレベルで行います。コネクションは、ターゲットレベルでは読み取り専用です。

契約とは、期間、予算、成果物に関してソースオブジェクトのマネージャとそれにコネクトされたターゲットオブジェクトのマネージャが合意した条件です。

注記

ワークパッケージ契約には、他の契約とは異なり契約変更機能があり、契約がロックされている場合、ワークパッケージマネージャはプロジェクトマネージャに契約の変更を要求することができます。また、ワークパッケージを作成すると自動的にコネクションも作成されます。

コネクションの作成方法は、次の2つです。

  • ターゲットオブジェクトはソースオブジェクトから自動的に作成することができます。

  • ソースオブジェクトを既存のターゲットオブジェクトにコネクトすることもできます。

    • コネクション機能を使う

    • ターゲットオブジェクトからソースオブジェクトに依存を作成する

プログラム(ソースオブジェクト)は、次のオブジェクトと階層コネクションを持つことができます。

  • 1つあるいは複数のビジネスケース(ターゲットオブジェクト)

  • 1つあるいは複数のプロジェクト(ターゲットオブジェクト)

  • 1つあるいは複数の製品(ターゲットオブジェクト)

  • 1つあるいは複数のワークパッケージ(ターゲットオブジェクト)

ビジネスケース(ソースオブジェクト)は、次のオブジェクトと階層コネクションを持つことができます。

  • 1つあるいは複数のワークパッケージ(ターゲットオブジェクト)

製品(ソースオブジェクト)は、次のオブジェクトと階層コネクションを持つことができます。

  • 1つあるいは複数のプロジェクト(ターゲットオブジェクト)

  • 1つあるいは複数のワークパッケージ(ターゲットオブジェクト)

プロジェクト(ソースオブジェクト)は、次のオブジェクトと階層コネクションを持つことができます。

  • 1つあるいは複数のワークパッケージ(ターゲットオブジェクト)

設定

作成できるコネクションは、システム管理者がシステム設定ワークスペースのプロジェクト設定フォルダーのグローバルオプションタブのコネクションサブタブで定義したオプションによって異なります。