配分タイプによってリソースの割り当て方法とタスクの期間が変わります。期間、総工数、稼働時間(レート)の3つの要素の関係は次の通りです。
期間 x 稼働時間 = 総工数
式には3つの変数があります。Sciformaでこの式を使うには、3つの変数(期間、稼働時間、工数)のどれかを設定する必要があります。
この式は、次の場合に有効です。
作業を複数のリソースに振り分けられる。
リソース間に依存性はない。
すべてのリソースの生産性は同じとみなしてよい。
これら3つの配分タイプでは、式の3つの変数に次のような優先順位が付けられます。
稼働時間固定配分タイプでは、タスクの期間を変動した場合でも、(1日当たりの)稼働時間を変更しません。タスクの期間を変更した場合、稼働時間を維持し、工数を調整します。割り当ての稼働時間を手動で変更した場合、期間を維持し、総工数を調整します。
工数固定配分タイプでは、タスクの期間を変動した場合でも総工数を変更しません。期間を変更すると、稼働時間が調整されます。タスクの期間が延びれば稼働時間は下がります。タスクの期間が縮まれば稼働時間は上がります。どちらの場合も、総工数は変わりません
工数固定タイプのタスク割り当ての総工数を変更すると、Sciformaは期間を維持し、稼働時間を変更します。
期間固定配分タイプでは、タスクの稼働時間を変動した場合でも期間を変更しません。稼働時間を変更しても、期間は変更されません。総工数は、タスクの稼働時間と期間を掛けたものです。期間を長くすると総工数が増えます。期間を短くすると総工数が減ります。
次の表は、それぞれの配分タイプ(列)で各パラメーター(行)の値を変更した場合に、どの値が変わるかを示したものです。
稼働時間固定 | 工数固定 | 期間固定 | |
---|---|---|---|
稼働時間(レート) | 工数 * | 期間 | 工数 |
工数 | 期間 | 稼働時間 * | 稼働時間 |
期間 | 工数 | 稼働時間 | 工数 * |
アスタリスクのあるセルは、期間 x 稼働時間 = 総工数の式で使われる優先順位に従ってSciformaが計算する変数です。これらのセルは、固定した変数を変動した結果になります。
期間が最上位の優先順位ではない場合、さらに稼働時間工数固定、工数稼働時間固定、期間工数固定の3つの配分タイプが用意されています。
これらの3つの配分タイプでも同じ式を使いますが、変数の優先順位は付けません。
優先順位は、次の表で定義されます。
優先順位高 | 中優先度 | 優先順位低 | |
---|---|---|---|
期間工数固定 | 期間 | 工数 | 稼働時間 |
稼働時間工数固定 | 稼働時間 | 工数 | 期間 |
工数稼働時間固定 | 工数 | 稼働時間 | 期間 |
期間工数固定配分タイプは、稼働時間を変更した場合は、期間固定と同じ結果となります。まず期間を維持し、次に総工数を維持します。このオプションでは、期間が変更された場合は総工数を維持できるように稼働時間を変化させます。(期間固定では、期間が変動した時には稼働時間を維持し、総工数を変化します。)
稼働時間工数固定配分タイプは、期間を変更した場合は、稼働時間固定と同じ結果となります。まず稼働時間を維持し、次に総工数を維持します。このオプションでは、稼働時間が変更された場合は総工数を維持できるように期間を変化させます。(稼働時間固定では、稼働時間が変動した時には期間を維持し、総工数を変化します。)
工数稼働時間固定配分タイプは、期間を変更した場合は、工数固定と同じ結果となります。期間が変更されると、まず総工数を維持し、次に稼働時間を維持します。このオプションでは、総工数が変更された場合は稼働時間を維持できるように期間を変化させます。(工数固定では、総工数が変動した時には期間を維持し、稼働時間を変化します。)
次の表は、それぞれの配分タイプ(列)で各パラメーター(行)の値を変更した場合に、どの値が変わるかを示したものです。
稼働時間工数固定 | 工数稼働時間固定 | 期間工数固定 | |
---|---|---|---|
稼働時間 | 期間 | 期間 | 工数 |
工数 | 期間 | 期間 | 稼働時間 |
期間 | 工数 | 稼働時間 | 稼働時間 |