評価

取締役会や上級管理職にとって、真のビジネス価値を得られる投資に集中することがますます重要になっています。イノベーション、ビジネスベンチャー、新製品、新サービス、IT投資など、ビジネスのイニシアティブは、獲得できるビジネス価値に基づいて受け入れられるか否かが決まります。

取締役会や経営陣にプロジェクトを承認してもらうためには、なぜそのプロジェクトが必要なのか、プロジェクトが確定したときにどのようなメリットがあるのかを示すビジネスケースを構築する必要があります。プロジェクトの理由やメリットは、自分やそのプロジェクトに密接に関わる人にとっては至極当然のことのように思えるかもしれませんが、ステークホルダーやその他の意思決定者にとっては、それほど明白ではないかもしれません。

ビジネスケースは、取締役会や上級管理職がビジネス機会、代替案、プロジェクトステージ、財務投資を検討し、ビジネス価値を生み出す最善の道を提案することができます。

ビジネスケースの立案では、プロジェクトを開始すべきかどうかを判断するため、プロジェクトの量的な特性と質的な特性の両方を考慮します。

ほとんどの場合は同じ構造を持っていますが、ビジネスケースはプロジェクトの種類やタイプによって大きく異なります。

Sciformaでは、ビジネスケースはポートフォリオと緊密に関連付けられています。実際、ポートフォリオランキングではビジネスケースだけを対象に、ビジネスケースのステップで入力されたデータが評価されます。承認されたビジネスケースは、プロジェクト、製品あるいはプログラムに変わります。

ビジネスケーススコア

ビジネスケース立案の最初のステップは、ビジネスケースを明確に定義、評価することです。ビジネスケースの説明とスコア指標は、設定するビジネス固有のニーズによって変わります。

注記

このためSciformaでは、システム管理者が定義できるデフォルトスコアテンプレートを提供しています。

説明とスコアには、プロジェクトのポテンシャルとリスクを評価するのに必要な、ビジネスケースに関する正確で簡潔な情報を登録します。

新製品を開発するというシチュエーションでのビジネスケースの一例を初会します。

  • 製品定義 – 何故その製品なのか? 使い方は?

  • 技術評価 - その製品を開発できる能力があるか

  • 市場評価 - 市場の状況はどうか? 競合状況はどうか?

  • リスク評価 – この製品による財務リスク、競合リスク、テクノロジーリスクはあるか。

ビジネスケースマクロ計画

次のステップは、そのプロジェクトの利益とコストを定義することです。これには、マクロ計画を作成し、関連する財務情報を入力する必要があります。

マクロ計画では、予測されるプロジェクト期間と必要なリソース、その結果として計算されるコストを定義します。プロジェクトワークスペースを使い、タスクを計画して汎用リソースと費目を割り当て、プロジェクトの全体のコストを概算します。

予算を定義し、利得を見積もることも、プロジェクトが企業にとって利益をもたらすかどうかに関する重要な情報となります。

関連する情報を入力し終えたら、ポートフォリオの他のビジネスケースと比較することができるようになります。ROI、デッドライン、優先度、スコアを比較することができます。キャパシティプランニングワークペースを使って、利用可能工数が現行のプロジェクトとビジネスケースの総工数に見合っているかをチェックすることもできます。